禅問答 工夫か手抜きか?!

いきなりですが、、、、レッスン・エクササイズという言葉より、

「稽古」という言葉の方に魅力を感じます。

 

ワークショップ・カルチャー・セミナーという言葉より、

日本古来の学ぶ・磨く・工夫する、

そんなニュアンスで伝わる言葉が好き。

 

歴史ある禅寺の修行僧たちが、

最初にやらされることは、もちろん掃除である。

 

先ず「急いでやれ!」「もっと急げ!」「早くやれ!」

と言われる・・・・・。

 

急いでやれば丁寧には出来ず、遣り残しがでる。

 

丁寧にやれば、時間が掛かる。

 

これが、あたり前の姿。

 

 

そのあたり前ではない、急げと丁寧を両立さす

・・・・・・その矛盾と理不尽さをやり続ける、

それこそが「修行」であるという。

 

 

こういう話が好きです。いいですね。

 

 

では、どうやったら急いで丁寧に出来るのか?

 

 

 

答えは、無いのです。

 

 

それこそが、「修行」。

 

 

答えを直ぐにスマホで検索する現代人は、

 

「修行」とは一番遠い世界の生き物である。

 

だからこそ冒頭に書いた「稽古」という言葉や、

「修行」という言葉が、むしろ現代ではカッコよく響く。

 

折角なのでここで、

一応何人かの弟子を持つ私が言いたいことは、

 

 

常に知恵を使え!

 

丁寧に早く・・・・・・・

 

知恵とは、工夫である。

 

工夫は大いに結構。

 

 

しかし、

 

 

手抜きは、絶対にダメ!!

 

 

工夫は、褒める。

 

 

手抜きは、怒る。

 

 

プロとは、知恵の結集である。

 

 

工夫なのか?手抜きなのか?それは瞬時に相手に分かる。

 

 

イヤ、工夫か手抜きか?最も分かっているのは自分自身である。

 

 

あなたが『今』やっていること、

工夫ですか?   手抜きですか?   馴れ合いですか?

 

こんなことを書くと耳が痛い人もいるでしょう。

 

・・・・・・その耳の痛さが、「修行」なんだよね。

 

暁 光