20年前に出会った彼
彼の人懐っこさとみんなに愛されるキャラクターが魅力的でした
けれど数年前
彼は厄介な病気を抱えることになりました
それを知らされたとき
彼は まるですべてを失ったかのように感じていたようです
実は私も似たような経験があります
2012年 海で遊んでいたときに頚椎を損傷し
今では世でいう「脊損患者」として生きています
「同じ病人だから気持ちが分かる」と一括りにするつもりはありません
でも それでも
病名を告げられたときの彼の気持ち
そして今 彼がどんなふうに毎日を生きているのか
それは痛いほど分かる気がするのです
強くあろうとすること
もう一度何かを掴みたくて前を向こうとすること
“強者の道”や“成功の道”と呼ばれるものが
彼にとっての明日への希望だったはず
その希望こそが彼の毎日を支えていたのでしょう
その描いていたものが突然遮断された時の喪失感
痛いほど伝わってきました
久しぶりに彼と電話で話しました
電話の向こうの声は涙でいっぱいでした
二人で泣き笑いしながら再会を約束しました
あの日から半年
ようやく会えた 20年ぶりの再会
アナログ世代の僕らにとって
あの時間は何にも代えがたい“最高の時間”でした
お互い傷を舐め合うことは全くせず
笑い転げた三日間
「バカヤロウー!」「こんちくしょー!」のハートは忘れずに(笑)
諦められない夢に向かって 今の自分と付き合っていこう
友よ ありがとう
明日は明日の風が吹く
風のように、植物のように
ふんわり、ふんわり
でも、力強く、気持ちよく
焦らずいきましょう 暁光
