恐るべし!シラス工場のマーケティング

御前崎に移り住み、早十年が過ぎました。

陸の孤島での生活も楽しい仲間や豊かな自然の中で、

充実している今日この頃。

 

 

しかし!!

驚くことは沢山あります。

あり過ぎて驚きっぱなしです。(苦笑)

 

 

・中華料理店という看板なのに、

中に入って見ると居酒屋化している店

 

・蕎麦屋なのに、うな重がある店。

 

・寿司屋なのにカレー? ですかぁ~~~!!

 

・友だちとの 約束は、三日前や一週間前はご法度。

とにかく当日「今日、今夜バーベキューどう?」

お誘いは、必ず夕方の海上がりなのです。

 

十年で、これらも楽しめるようになってきました。

 

この南国気質感、そして今日のネタの近くのシラス工場。

 

工場ですが直売もしているらしい。

店名は、不明。

屋号も分からない。

そして、

工場の前に「シラスあります」という看板がド~ンと立っている。

 

その上に時々『本日』という、付けたし紙看板が貼られる。

 

・・・・・つまり、

「本日は、シラスありますよ~」という告知です。

 

あたり前ですが、この周りに人は歩いておらず、

たまに地元の人の車が 通る程度。

 

そこでその紙看板『本日』を見た人だけが、

そして、買いたい!と思った人だけが、

「本日シラスあります」マーケティングにハマるのである。

 

或いは、

FBで拡散する(これは無いかな・・・苦笑)。

いずれにしても何かの力が働き、

この紙看板だけで連絡網が回るのであろう。

 

 

ここからは僕の想像ですが、

このシラス工場、直売で結構シラス売っているんです。

通り掛かった人が、

その紙看板をみて「あっ!今日あるんだ」と友達や親戚に連絡する。

そして、どやどやと美味しいシラスを買いに来るのだろう。

そこにはショーケースもない。

無造作にビニール袋に入ったシラスが、

古びた木のテーブルに乗っけてあるだけ。。。売り切れ御免!

 

HPは、勿論ない!

インスタグラムもツイッタ―もやってないと思う(笑)。

 

このスタイルで売りたい時に、売りたいだけ売る。

 

それで生活も 成り立っている。

 

これがこの地域の理想的な 誰にもマネ出来ない、

自然との共存マーケティングなのだ!

 

近くにあるのに未だに僕は、

「なんという名前のシラス工場なのか?分からない。」

 

今日は、晴天。

うっすら富士山が恥ずかしそうに顔を出している。

『本日、シラスあります!』

こんな素晴らしい異端児マーケティングは、

SEO対策も集客セミナーも、ぶっ飛ばすパワーとエネルギーがあるね。

 

・・・・・・だから、

僕は、こんな御前崎が大好き。

 

・・・・次は、なかなか買えない『餅パイ』と、

幻のシフォンケーキのお店をご紹介します。。。。暁光